ピケちゃんを病院へ

プーちゃんのことをなにかとかいてきましたが、老鳥ピケちゃんとクピちゃんがうちにはいます。
もうすぐ8歳。
クピちゃんは元気ですが、ピケちゃんは実は病気で、体はハゲ気味で、お腹に水も溜まっていました。
ちかくの動物病院に連れて行き、診てもらったとき、注射で腹水をぬくとき小鳥は小さいからショック死するかもしれないといわれ、先生の声色から、それをしてもどうしようもない様子がうかがえました。
苦しくてかわいそうなことをするくらいなら、お腹はおおきくても、元気なのだから、このまま自宅でできるだけのことをしようとおもい、腹水をぬかずにこの一年ほどお世話をしてきました。

いつ死んでしまってもおかしくないと、覚悟してきましたが、ピケちゃんは大きなお腹でも元気いっぱいで食欲旺盛でした。

しかし、最近になって急にお腹の水がおおきくなって、息がくるしそうになりました。
このままだと遅かれ早かれ死んでしまう、もういちど、無駄かもしれないけど、すこしでもなにかできることがあるのなら、と思い、前の病院とは別の、今プーちゃんのかかりつけになっている病院へ連れて行き診てもらいました。
そしたら、先生の対応が全然ちがって、すぐさまレントゲンとエコーをとり、考えられる症状、原因を説明してくださった後、腹水を注射器でさくっと抜きました。
おどろきました。
前の病院ではショック死する可能性がとか、やっても無駄だろうという雰囲気しかなかったのに、そういう感じじゃなかったので。

結果、ピケちゃんは腹水を抜いても、ショック死などせず、おなかが軽くなって、動きが活発になりました。
直後は驚いたのかぼけーっとしていましたが、すぐに餌をついばみはじめて、もらったお薬の水をガブガブのみました。

はやくこちらの病院につれてくればよかったと、非常に後悔しました。
もっと早い段階でつれてきてあげていれば、もっとはやくに体が楽になれたのに。
ピケちゃんは30ミリリットル以上の腹水をぬかれ、38グラムになりました。
体重の半分近くが、腹水でした。
ちいさくなったピケちゃん。
仮設キャリーの中で飯を食っています。
カゴから出るとき、半分の重さになったピケちゃんの身体の軽さにおどろきました。
それでもプーちゃんより重いのですが、いつも感じていた重さとあまりにちがいました。
重さで2センチも飛べなかったのですが、枝に飛び乗れるようになりました。
ピケちゃん、いままでほんと身体重たかったよね…!ごめん…!とおもいました。

腹水がたまる根本原因はとりのぞくことができないので、おくすりをのみながら、これからもみていきます。
いままでのカゴはクピちゃんと同じでしたが、薬を飲まなければいけないので、本格的な看護用プラケースにおひっこしです。

できるだけ長生きしてもらえるようにお世話していきたいです。

小鳥は病院探しが難しいです。
広島には小鳥の専門病院がありません。
東京にいるころは日本一といわれる専門病院にかかっていましたが、小鳥の診察はなかなか難しいものだというのを見てきました。
どんなよい病院にかかることができるとしても、お家で病気にならないように気をつけて見てあげるのがなによりのことなのだとおもいます。
しかし、偶然にも専門ではないけれどよい処置をしてくださるお医者さんがしてくださって本当に感謝です。
本当にはやくもっとはやくつれてきてあげるのだった…!!

至らぬ飼い主でピケちゃんには申し訳ないかぎりです。

腹水を抜いたばかりで、状態が安定するまでは気がぬけません。
いまのとこれは元気そうです。




posted by 藤沢志月